工芸花茶。見た目にも爽やかですね。
花茶は元来ジャスミン茶でしたが、
現在は、菊・バラ・百合・金木犀と
花種も多種に及んでいます。
私はお茶が大好き!
見た目には大酒飲み、だと思われるのですが
実際は下戸。
甘酒でさえもダメ、という体質。
お酒以外には、
コーヒーもジュース・炭酸類もダメ
ただただお茶だけが良いのですね。
お茶を飲まないと
気持ちがイライラする、アル中ならぬお茶中
紅茶もほうじ茶も好きですが、
中国茶なら、やはり烏龍茶ですね〜〜
中国茶種
お茶の起源は、紀元3000年ごろの福建省。最初は薬用・食用でした。
なので漢語は、北方ではお茶を飲む=喝茶、ですが南方では
喫(食べる)茶と言います。
日本には遣唐使により、700年ごろに伝来します。
中国茶は、その茶葉の発酵度により6種(花茶を加えて7種とも)あります。
まずは日本人に馴染み深い緑茶から。日本緑茶と同じく6~70度のお湯で入れます。
産地は江南地方、銘柄は龍井茶、翡螺春が有名です。
以下は福建省産になりますが、
白茶・・・白豪銀針・白牡丹など。
黄茶・・・君山銀針。黄茶自体が希少で、特に前者は幻の銘茶とされている。
私は未だ飲んだことがありませ〜〜ん。
黒茶・・・プーアール・花磚など。 わりと好きかな。
紅茶・・・キーマン・九曲紅梅など。 中国茶の生産量・消費量は世界一ですが、
紅茶のみが減少で、残念。
中国で、初めてスリランカ製紅茶を飲んだ時の衝撃。
甘い!美味い!砂糖要らず。
私はそれまで、英国産ティーパックしか飲んだことがなかった。
英国産はインドから輸入したもの=茶葉が古い=
=不味さをごまかす為に砂糖が必要、ということなんですね。
紅茶のみならず、日本茶も中国茶も、
良い茶葉のものは喉越しが良く、爽やかに甘いものなのですよね。
青茶・・・いわゆる烏龍茶。福建系ー武夷岩茶・鉄観音・黄金柱など。
台湾系ー凍頂・高山・湯温度は85度以上。
白・黄茶は70~85度。黒茶・紅茶は熱湯。発酵温度が高いほど、高温で入れます。
ペットボトルのウーロン茶
無糖、と表示がしてありますね。
30年前の中国で、初めてペットボトルウーロン茶を発売したのが、かのサントリー。
でもね、お茶は熱いもの。
まして中医学では体を冷やすことは万病の元で、最も嫌い忌避すること。
なのに、冷たいペットボトル・・・?売れへんやろうな、と思ってました。
やはり売れず、その苦肉の策が砂糖を入れること。それが大当たり!
開発途上国では甘みが貴重で、なんでもやたら甘いのですよね〜〜
でもね、砂糖入りのお茶なんて、私には不味い!!
そういう人間が中国にもわずかにいるので、その為に無糖入りもあるんですよね〜〜
茶藝
中国にも日本的な茶道があり、それが
功夫茶(台湾では茶藝)
功夫とは、手間をかけるという意味です。
急須=茶壺(ちゃこ)をお湯で温め洗茶(湯を捨てる)するので、
ザル茶盤があるわけ。
中国茶の重要な点は
聞茶。日本酒の利き酒と同じように、
清香=香りに深みがあるかを、利くのですね。
聞茶杯 蓋椀
聞茶杯は、上部が聞香杯で清香を楽しみ、下部の茶杯で味わうわけですね。
主に、青茶・黒茶に用います。
対して蓋椀は、緑茶・白茶・黄茶・花茶に使用します。
紫砂茶壺
茶壺に最も適しているのが、
紫砂茶壺。
浙江省・宜興産の茶壺の総称で、特徴は素焼きであること。
陶器なのに磁器(釉薬をかけたもの)と同様に硬く丈夫、
しかもデザインが精巧・多彩で、江南の文人に愛されたのです。
中国文人の趣味には、三養があります。
養鳥、養魚=金魚、そして養壷。
美茶を飲むには
養壺=急須を育てることが大切。
しかも壺hu=福huと同音。
なので、茶壺が多いほど幸福を招くのです。
亡き義父もこの養壺に凝っていて、部屋が茶壺で満ちていました。
茶館
茶話を楽しむ茶館。中国の茶館はお茶一杯で、1日中いても良いのですよ。
でもね、こんなまったりした茶館、最近は少なくなって残念・・・
長壺
四川省の茶館では、こんな長い壺で、お茶を注いでくれま〜〜す。
水壺
北方式
ご近所の茶館
お茶1杯で、上下の点心(おやつ)が食べ放題!という夢のような天国茶館。
でも友人によると、このお店も最近閉店したとか><+
長壺大会
どんなお茶も好きな私だけれど、もっとも好きなのはほうじ茶。しかも出がらし・笑
出がらしほうじ茶を飲みながら、和菓子を摘まむのが、私の幸福なひとときです。