長岡京市・神足(こうたり)で、無料、つまりタダ!!
のお雛様展覧会をしている、というので見てきました。
長岡京市は、京都・東寺から九州に向かう西国街道(山陽道)の一部、山崎街道沿いにある町。
私の住む枚方市から、淀川を挟んではす向かい。
小さい頃から、向かい側の町はどんなんやろう〜〜と疑問に思っていたのだけれど、
ズルズルと今に至ってしまい、これを機会に、やっと訪ねることにしたわけ。
桜井の子別れ史跡
今回の西国街道は、島本・山崎・長岡京を歩きました。
JR島本駅の真ん前が、桜井の子別れ史跡公園になってます。
1336年、足利尊氏を迎え撃つために、兵庫湊川に赴く楠木正成は、
嫡男正行(まさつら)と、この地で泣く泣く訣別するのですね。
サントリー山崎蒸留所
1923年、サントリー創業者鳥井信治郎が、この地=山崎にウイスキー蒸留所を開設したのです。
見学できるのですが、私、なんと下戸なんで、酒関係全く興味なし〜〜。
背後の山が、あの天下分け目の<天王山・270m>です。
1582年 6月2日、明智光秀は本能寺の変を起こし、主君織田信長を落命せしめます。
毛利攻めで備中高松にいた豊臣秀吉は、4日に悲報を知り、直ちに4万の兵を引き連れ、
12日には光秀と天王山で対陣、世に言う中国大どんでん返しを行うのです。
対する光秀の兵力は1万6千。翌13日には光秀は敗走兵として、故郷近江・坂本へ向かうべく
山科の山中で土民に殺害されてしまい、いわゆる三日天下があえなく終わるのです。
そんな歴史のある町なので、飾り瓦も立派。
空飛ぶ弁天さま
魔除け?
柊イワシもありました
街道沿いで見かけた鍾馗さん。
山崎にて
この鍾馗さん、下=橋本のものに似ていて、びっくりぽん!
でも、山崎と橋本は淀川を挟んで対面しているので、それも納得。
西国街道とはいえ、道が整備されていてとても歩きやすい・・・
ということは、古い街並みが消滅していて、鍾馗さんも少なくて・・・
でも、今回ただひたすらに街道を歩いてみて、
街道を歩く、ということにハマりそうな予感が〜〜
まずは東海道、歩いてみようかな・・・
今日のランチ
神足(こうたり)ふれあい町家にて
神足ふれあい町家というのは、江戸期末の商家である旧石田家を長岡京市が整備・公開したもの。
市の施設として、イベントなど誰でも使用できるとのことで、
こんな利用例は、良いですね〜〜
しかし、神足でこうたり、とは読めんよなあ〜〜
お庭には、福寿草が咲いてました。春ですねえ〜〜
桜井の訣別
青葉繁れる桜井の 里の別れの夕間暮れ
木の下陰に駒とめて 世のゆく末をつくづくと
忍ぶ鎧の袖の上(え)に、散るは涙かはた露か
正成涙を打ち払い 我が子正行呼び寄せて
父は兵庫に赴かむ 彼方の浦にて討ち死にせむ
汝(いまし)はここまで来連れども
疾(と)く疾く帰れ 故郷へ
共に見送り見返りて 別れを惜しむ折からに
またも降りくる五月雨の 空に聞こゆる時鳥(ほととぎす)
誰か哀れと聞かざらむ あはれ血に泣くその声を