大神(おおみわ)神社・拝殿
奈良は、大神神社の夏越の祓(はらえ)に行きました。
宮中では、身の不浄を祓い、禊ぎを行う大祓(おおはらえ)が常時行われていますが、
民間では年2回。
大晦日の年越しの祓、そして6月30日の夏越の祓です。
今年前半期の罪・穢れを祓い、以降の無事息災を願って、茅の輪をくぐる神事です。
大神神社の茅の輪は、大神さん独特の三つ鳥居にちなんで、三個並んでいます。
大神神社一の鳥居と三輪山
大神神社の祭神は、大物主命(大国主命)
三輪山自体がご神体なので、神社には本殿はなく拝殿のみ。
そして、それが古来の神社様式なのです。
また、三輪の<み>は<巳>につながり、大物主命は蛇神さまとしても祀られています。
ご神体三輪山の下、美味し水が沸き出し、
古来より味酒(うまさけ)三輪として有名ですが、
三輪山の杉で作られる杉玉が、後造り酒屋のシンボルとなるのです。
檜原神社・三つ鳥居
大神神社の摂社である檜原神社は、
天照大神が伊勢に鎮座する前に留まられたので、元伊勢とも呼ばれる、とても古い神社です。
三輪山がご神体ゆえに、本殿も拝殿もなく、
三つ鳥居だけ立つありさまは、神さびるという言葉が似つかわしく、
あまりに清浄な風情に、不信心な私でさえほんとうに敬虔な気持ちになりました。
山辺の道
歴史書(日本書紀)に登場する最古道が、山辺の道。
桜井市三輪山から、奈良市内春日山の山裾約25キロの道程です。
道沿いにある、干し大根が懐かしい〜〜
山辺の道周辺は、日本最古の大神神社・石上神宮をはじめ、
崇神・景行天皇陵や卑弥呼の墓と伝承される箸墓古墳など、
大和=やまとの風情がとても感じられる場所で、
それもそのはず、日本を指す大和とは、元来この地方を示す言葉だったのです。
日本の原点を見るような大和地方・・・だから鍾馗さんも個性的なもの多く・・・
何度もこの地を訪れてしまいます。
石上(いそのかみ)神宮の神鶏
石上神宮も古い神社で、物部氏の氏神です。
境内には、時告げ鳥である鶏が闊歩しており、神鶏として崇められています。
天理教本部
大和はその歴史ゆえに宗教・新宗教が玉石混淆。なかでも天理教が有名です。
天理教教祖・中山みき生家
大和棟・高塀造りの立派な家
天理市の商店街アーケードに掲げられている、天理教の根本。
私は、いかなる宗教も信仰していないけれど、でも<陽気は幸せの種>というのは納得。
陰気はあかん・・・。
でも、大半の人々は陽気に暮らせないから、悩むのであって〜〜
水無月
名越の祓前後、6月から初夏にかけての和菓子が、水無月です。
平安貴族は、氷室(天然冷蔵庫)から取り寄せた氷を食べていたけれど、
庶民は無理だったから、せめて氷室に似せたお餅を食べたのですね
水無月を食べると、滋養を得て夏痩せしないという言い伝えが。
山辺の道の終わり、本来は水無月を食べないとあかんのやけれど、
私、クリーム氷あずきを食べちゃいました。
東京・烏森神社
奈良・三輪の恵比寿神社
水無月の夏越の祓する人は 千歳の命延ぶというなり