年画はすごい-3・犬

  • 2018.05.09 Wednesday
  • 05:48

                  蓮灯大師

 

今年はイヌ年なので、犬が描かれている伝統的年画を紹介するとすれば、

まず筆頭に挙げられるのは<蓮灯大師>

童子が持ち上げているのは蓮灯。蓮灯は、盂蘭盆の夜に子供が持って街を練り歩くもの。

蓮灯=連登=lianteng 登るは科挙に合格すること。つまり連続して試験に受かり、

大師=高位高官となって出世しますように〜〜と親(犬)が子(犬)を見守っているのです

 

 

また、ここに描かれている犬は、宮廷門外不出の秘犬=ペキニーズ。

つまり、ペキニーズが見られる身分になる様に〜との意味もあります。

 

でも下記の年画の方が、特に幼児を持つ家庭では愛されているかも〜〜

 

                  張仙射天狗

 

張仙は人間界へ子供を送り込む、つまり子供の守り神。

古来の中国、新生児の死は天狗=雲界に住む犬の仕業だと考えられており、

その天狗を張仙が弓で射る図は、子供を守る魔除けでした。

また、弓を弾く=弾tan=誕=dan=タン

なので、男子が誕生すると門にこの年画を貼るともに、弓矢を掛けもしたそうな〜

 

 

 

この伝説における犬は悪役。

というか、中国語の犬=狗はマイナスのイメージばかり。

例えば・・・

狗才=能無し。狗東西=コンチクショウ。狗命=価値のない命

狗養的=ろくでなし。狗屎=クズ。

狗眼看人低=狗は貧乏人を見くだす=人を地位・財産で分け隔てすること。

狗上鍋台・不識抬挙=狗がかまどに乗る=つけあがって人の好意を踏みにじる

 

こんなイメージのために、狗の年画は殆どないのですよね〜〜

 

 

 

 

 

 

犬猿の中というけれど、

中国では不人気の犬に対して猿=猴子は大人気。

動物園でも、パンダよりも猿山に人だかり。→動物好き、動物園好きの私の実感。

だって孫悟空の国やものねえ〜

 

               猴猿托印

 

中国人の猿好きの理由として、

爵位5等級(=公・侯・伯・子・男)の侯=猴=hou、を意味して縁起が良いことも。

上記の年画は、

一方の猴は官位を示す玉印を持ち、一方は長寿を意味する桃を持ち、

つまり富と権力と幸福を得ること。

鎖に繋がれているのは、チェーン=链=連=lianなので、この幸福が代々続きますように〜〜

 

下記の年画、冠を被った猿が玉印の掛けられた木に登り、

しかもその猿は、皇帝のみ着用できる黄色の衣装をつけ、それを馬が見上げていて、

馬上=すぐ。つまり早く昇進するように、との願いが込められているわけです。

 

 

余談だけれど・・・漢語の猿は猴子ですが、

オランウータンは猩猩(xinxin) ゴリラは大猩猩。

とても簡潔で覚えやすいでしょ。子供がxinxinなんて呼んでいるのがメッチャ可愛いくて。

発音が簡単なのも、中国人の猿好きの理由かも?〜とは私だけが思っているのやけど・・・

 

ともあれ。

出世=つまりお金に不自由しない暮らしを願い、子供の健康を願い、

これって中国のみならず、人間として普遍の願いですよね。

それにしても。

年画って凄いなあ、深いなあ〜〜と実感中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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