年画はすごいー2

  • 2018.04.11 Wednesday
  • 10:22

                   劉海戯金蟾

 

この年画は、劉海仙人が3本足の蟾蜍(ヒキガエル)と戯れつつ、実は蟾蜍を操っている構図。

そして、中国人の思想と文化を的確に表現したものでもあります

 

                  銭蛙

 

この銭蛙、中華料理店なので見たことありませんか〜?

正しい呼び名は、三脚蟾蜍(せんじょ)

彼は銭ゲバ妖獣で、人々の財産を食い尽くす為に忌み嫌われていました。

しかし、劉海仙人に悟され善獣に改心。

今まで溜め込んだ金銭を、口から吐き出し貧者に施すようになったのです。

 

             劉海仙人

 

劉海仙人=通称ガマ仙人は、実在の人物。五代時代(900~)は河北省燕山生まれ。

名は操、字名は昭遠。蟾蜍を操ることから後に海蟾子と称することに。

上位官僚ながらも出家し、全真教教祖である王重陽にの師でもあることから、

海蟾明悟弘道真君の神称を得ています。

 

 

劉海仙人が金蟾に<倒>と言うと、金蟾は口から次つぎと金銭を吐き出すので、

仙人は活財神と庶民に崇められています。

日本の招き猫は漢語では招財猫だけれど、金蟾は日本語にすると招き蛙!?

 

また、青蛙(カエル)の蛙=娃=wa=子供の意味。

仙人は不老不死なので、年画では活力に満ちている子供姿で描かれます。

 

 

 

 

おかっぱのような父ちゃん坊やのような髪型。 漢語では劉海と呼びます。

 

神話によると、蟾蜍は月の女神である嫦娥の化身。

太古、太陽は10ケもあり地上波灼熱地獄。

そこで嫦娥の夫で弓名人の羿(げい)は、9ケの太陽を射落とし地上は楽園に。

その功績により、羿は西王母より不老不死薬を下賜されるも、

嫦娥が盗んでしまい月へ逃亡し、挙句に3本足の蟾蜍にされてしまいました。

三本足は神の象徴で、天に三足鴉ありて地に三脚蟾蜍あり、とあります。

また月食は、蟾蜍が月をかじるから起こるそうな〜

 

 

蛙は多くの卵を産むので、子宝・繁殖・富裕の象徴。

蟾蜍は神の象徴だけでなく、実際には霊芝と同じような漢方薬成分があるので、肉芝とも。

日本でもガマの油売りは有名ですよね〜〜

 

 

 

 

古来、江南地方は蛙信仰が盛んで、各村には老子廟・関帝廟とともに青蛙廟もあったのです。

蛙は龍の異形で、龍は雨水神。

黄河と長江に挟まれた地域なので、洪水・水害を恐れ、雨水神への祈りが増したのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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