年画の鍾馗ー朱仙鎮

  • 2018.08.05 Sunday
  • 07:31

 

今回の鍾馗年画は、河南省・朱仙鎮のもの。

 

河南省と言えば、嵩山少林寺。

40年前、李連傑主演の<少林寺>で、初めて中国武術なるものを知って、

太極拳、始めちゃったんですよねえ→しかし、未だ初心者レベルなのは、なんでや?笑

憧れの少林寺を参拝したときの感激。

当時は修行寺院らしく素朴で・・・今は金融修行に邁進中やけれど・笑

 

あっ、少林寺ではなくて年画の話やった。

 

中国6大年画生産地は、天津・楊柳鎮、蘇州・桃花坞、 山東省・楊家埠、四川省・綿竹

河北省・武強、峡西省・鳳翔。

朱仙鎮はこの6大年画には入らずとも人気があるのは、やはり魁頭があるから。

 

               魁頭

 

魁頭は、何度も紹介しているように科挙首席合格者のこと。

それを魁首(or魁甲)と称しました。

鍾馗の馗=魁=kui。 頭は一番、という意味もあるので、

鍾馗の頭図=魁頭を科挙合格祈願の年画として重んじたのですね。

 

 

鍾馗、元来は人なのですが、鬼王となった為に、牙がありますね。

その牙も上下に生えたり、数も増えたり。

 

 

 

なんと、前歯4本の牙! なんかバリ島の妖魔みたい

 

 

口ひげが芋虫みたい。ほとんど妖怪ですよね。

 

 

鎮宅・鍾馗が正当な漢字。

镇・钟は簡体字なので、最近の印刷だとわかります。

また、真宅・重魁は当て字。

鎮=真=zheng,  鍾=重=zhong 

 

 

 

ところで。私は鍾馗が着用している緑袍が気になります。

 

唐の貞観年間(626~649)

服色により官吏の等級を、1〜9品まで区別する礼制が定められ、

以降多少の変更はあるものの、緑色は中・下級の官吏の服色でした。

でも緑=禄=lu なので、あながち嫌われる色でもないのだけれど〜〜

 

 

でも中国人にとって緑色は載緑帽子を連想させるので、嫌な色なのですよね。

 

唐時代には、軽度の犯罪者には緑色の頭巾を被らせ辱めたもの。

また、妓楼で働く男の使用人も、緑の頭巾を被らせたました。

それが、妻子を妓楼で働かせる不名誉男の意味と化し、

載緑帽子、転じて寝取れ男=最低のクズ男の代名詞となるのです。

ところで。

文革時、人々は緑の人民帽を被って(被らされて?)いました。

緑帽子を嫌う中国人がなぜ?

私は友人・知人に問うたのですが、みんな???

もしかして、迷信打破の教えがあったのかしらん? それは考えすぎか・・・

 

でも緑帽子以外の緑色は、生命溢れる大自然の色。

人々に安らぎと平和・活力を与える色。

鬼を退治する鍾馗さんこそが、そんな緑袍を着ていて、

相応しいな、と思う今日この頃でございます。

 

 

 

 

 

先日、テレビで青森・ねぶた祭りの中継を見ていたのやけれど、

屋台の題材に<鍾馗>があったのですよね〜〜

京都以外の町では、人々に殆ど忘れられている鍾馗さん。

まして本場中国でも息も絶え絶え状態なのに、

青森では、人々にちゃんと記憶されて元気に活躍していて嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

 

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