年画の鍾馗-福

  • 2018.04.18 Wednesday
  • 17:15

 

鍾馗は冥界の鬼王にして、神の使いである天師であり、

そして、福を引き寄せる神でもあります。

 

        歳朝兆図(朱見深1448~1487 )

 

鍾馗は如意(棒)を持っています。

如意は、僧侶の権威付け威厳をただす道具。孫の手のような使用方法もあり、

痒いところに手が届いて思いのまま=如意の意味でもあります。

また、

鍾馗に従う鬼の持つお盆には、柿と*が盛ってありますね。

 *注。中国の柏は日本でいうところのブナ科の落葉樹ではなく、ヒノキ科の針葉樹のこと

柿=事=shi。柏=百=bai つまり百事如意の意味なのです。

それに、柏は常緑樹で一年中緑を保ち続けるので、忠誠・忠義のシンボル。

更には柿が2個あるので、双喜(柿shi=喜xi=何れもシで同発音)でますます目出度い。

そして。

この絵には柿の蔕(ヘタ)が書かれてありますね。

これがとても重要で、蔕=替=ti で世替万代の意味もあります。

(蛇足ですが、しゃっくりには柿の蔕を煎じる柿蔕湯が超効きますよ〜)

 

ということで、鍾馗は福神としても尊ばれているのです。

 

            魁頭

 

元来、鍾馗の年画は魔除け厄災避けのもの。

でも魁頭は、科挙合格を願うためのものでしたね〜〜

 

鍾馗の本名は鍾魁(馗=魁=kui)また学問神は魁星。

科挙の合格者を状元、その主席を魁頭と称するところから、

魁星神と重ねて魁頭が、科挙受験者の信仰されたのですが、

受験者には、鍾馗は福の神そのものでした。

 

桃は魔除けであり、幸福の象徴です。

 

          財神

 

中国人にとってのは幸福は、お金持ちになりこと。

福を招く=お金を招くということで、財神ともなりました。

 

 

 

 

 

 

蝙蝠=遍福=bianfuなので、西洋と異なり中国では幸福のシンボル。

蝙蝠は夜間に活動することから、闇の魑魅魍魎に打ち勝つ魔除けでもあります。

そして。

鍾馗は蝙蝠=福を引き寄せる神なので、鍾馗絵には必ず蝙蝠が描かれます。

     

 

描かれる蝙蝠は1匹か5匹。

5匹は鍾馗を襲った鬼で、転じて鍾馗を守る下僕になるのですが、

5自体は、五福(福・禄・寿・喜・財)を象徴します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ⬆ 蝙蝠ありすぎ! 文革が収束して、画家も嬉しかったのかしらん〜〜

 ⬇ 2=双=双喜の意味なので、2は中国人の好む数字だけれど、なぜか鍾馗画では珍しいんですよね〜

 

 

        斎白石(1864~1957)

 

両者とも、現代中国を代表する画家。

鍾馗は扇を持って描かれることが多いのですが、

扇=善=shan の意味だから。

 

                     徐悲鴻  (1895~1953)

 

 

 

鍾馗は人間だったけれど鬼になり神にもなり、

魔除け神であり福神であり・・・ほんま摩訶不思議な存在。

きっと人々の願いが込められてできあがった英雄なのでしょうね〜〜

 

まもなく5月=端午の節句で、この時節こそ鍾馗さんの出番。

それは次回にて〜〜    

             続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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