蘭亭序

  • 2018.11.26 Monday
  • 21:03

                   御碑亭

              

王羲之が、最高傑作<蘭亭序>を書いた地が、紹興郊外にある蘭亭。

 

彼は、草書・行書・楷書の3書体を完成させ、且つ書を芸術の域にせしめた故に

書聖と称されていますね〜〜

しかし。

王羲之の書を愛した唐の太宗は、自分の死と共に彼の書を副葬してしまい、

なので、王羲之の真筆は存在せず。

でも、書家たちが競って書いた模筆や拓本により、

王羲之の書を、私たちは見聞することができるのです。

 

清・第4代康煕帝も王羲之に傾倒し、蘭亭序を全文模筆したものが御碑亭の石碑。

石碑は高さ12.5m、重さ18t。石碑としては最大のもの。

 

 

永和9年歳在癸丑暮春之初会于会稽山陰之蘭亭・・・・・

 

永和9年=353年、王羲之が蘭亭で曲水の宴を開いた年。会稽は今の紹興。

でもね、

私はこれだけ読むのがやっと。忍耐力あらへんしな・・・

ところが中国人達は、しかも若者も、石碑の前に踏ん張りこんで前文読んでましたよ。

スマホ全盛で文字離れを心配していたけど、それは杞憂みたい。

さすが漢字の国の人たちや。

 

       八角形の御碑亭をお護りするのは、8匹の狛犬。

 

                  曲水の宴

蘭亭内で曲水の宴を再現していて、けったいな味のある踊りやった・・・

 

曲水流殤宴・・・古来上巳(旧暦3月3日)禊ぎ祓いのため海・川で水浴したいたものが、

いつしか水神への供物として川に卵・酒を流すようになり、

後漢代(AD25~)には、庭園内の水辺で酒杯を流すと共に詩作を興じるようになったのですね。

ちなみに<觴>とは古来の酒杯のこと。楕円形で左右に取ってが付いていたそうな。

そして。

この曲水の宴が平安時代に日本の宮中に伝来し、それが現在のひな祭りの起源です。

 

王羲之(303~361)は,山東省の名門貴族出身で、政府の長官として、351年会稽に赴任。

彼は会稽の自然になじみ、道教の修行をしながら、辞職後も隠棲して悠々自適に暮らすのです。

さて。

越王・勾践が蘭花を植樹したことで蘭亭・・・

と呼ばれた庭園にて、王羲之が曲水の宴を開いたのは353年上巳。

41人の名士が37首の詩を書き上げ、その序文を書いたのが蘭亭序。

彼はこの時酔っており、後に序文28行324文字の清書を何度も試みたのも、

酔っていた時以上のものは書き上げられなかった・・・の逸話が。

 

                   九曲橋

蘭亭裏にある小川に架かる橋。魔除けのために曲がっているのだとか〜〜

 

蘭亭から徒歩10分ほどで、蘭亭書法博物館なのだけれど、

そこへ向かう川沿いの小道。見た目にはただの小道やけれど、なんと2000年前の古道!

中国の歴史は凄いワ、ほんま。

 

ところで。

中国では書道ではなく、書法と表記。

書を人生の<道>とする日本と、情報の伝達手段<法>とする中国の、

日中の考え方を端的に表現していると思うのやけれど、

道・・・とすると修行が思い浮かんで厳しい感じがするし、

でも書は、単なる書き方だけではないし・・・

中間をとって、書道法・・・とするのはどうやろ?

 →→ どうやろ?と問われても困るよな。ま、ええか・・・

 

写真の男性たち=旦那を含む3人は同窓生。文革時代を生きただけに、その絆は深区・・・

 

王羲之には7人の息子がおり、最年少の王献之が父を凌ぐ書家とも言われ、

父は大王、子は小王と称されました。

現在、毎年旧暦3月3日に行われる書法節には、国内外より現代の大王・小王が集まり

書詩作を競います。

 

 

蘭亭から30キロほど。のどかな江南の風景が広がります。

その風景の中に、大きなお屋敷が。 一体誰のお屋敷?

 

 

屋敷ではなく、実は王陽明の御陵なのです。

 

 

王陽明(1472~1529) 明代の思想家。官僚でもあり陸軍大臣を務めた武将。

理論・知識を重んじる朱子学を批判し、武将でもあったので、実践を重視する陽明学を提唱した人物。

→ま、陽明学なんてようわからんのやけど、口先よります行動・・・ということかしらん・・・

 

中国よりも日本人に影響を与えたようで、例えば大塩平八郎や吉田松陰。

 

 

陵墓は1529年に建立されるも、文革で徹底的に破壊され、

上下の虎と馬の石碑が、唯一当時のもの。

 

そして。

それを悼んだ日本の陽明学研究者たちが、私財を投じて1986年に陵墓の復興するのですね〜〜

中国側の公の説明では、そのことに一切触れていないけれど、

現地の石碑には、彼らの名前が刻んでありました(写真撮るのを忘れてしまって、ごめんなさい)

日中友好に草の根の歴史あり、ですね〜〜

 

 

 

 

             王羲之・書

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM