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- 2021.10.18 Monday
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京都の剣鉾は、差鉾が命! 現在その技が見れるのは、
八大神社・西院春日神社・愛宕・野宮神社・梅ヶ畑平岡八幡の祭礼のみ
(ゆえにこの4箇所は市・無形文化財指定)となりました。
なので5月5日、八大神社・神幸祭を見に行きました。
左より龍鉾・菊鉾・柏鉾
剣鉾は祭礼の先頭を行き、道々を払い清める祭具です。
八大神社は<一条下り松>にあり・・・この地名に聞き覚えがある方もいるかな〜〜
かの宮本武蔵が、吉岡一門と決闘した場所なんですよ。
武蔵は、勝利をこの神社に祈願したとか。
菊鉾
鉾下には鈴が付いており)この澄んだ清らかな鈴の音で、悪霊を払うのです。
↑龍鉾 柏鉾↓
祭太鼓で神賑いし、神様を歓迎。
ご祭神は、須佐之男命・稲田姫・八王子命。
須佐之男命は御霊信仰の主でもあるので、特に剣鉾が重視されるのですね〜〜
お神輿は、八角系の独特な形。
長さが6~7mの剣鉾を、差し上げて持つだけでも大変そう・・・
剣がしなっていますが、そうすると鈴が良い音を出すのだけれど、
しなる為に、八の字型に振るように歩くので、振鉾・指鉾の呼び名もあります。
見ているだけでも素人ながら、
この差鉾は、体力・技術力・精神力と経験が必要やなあ〜〜と思います。
細長い布は、吹散(ふきちり)で、幟・旗・比礼とも。これが祇園山鉾の見送りに発展するのです。
剣鉾は村々の路地を、氏子の民家を払い清めながら、お神輿の先導をして行きます。
民家の庭先を清めるその姿に、祭りの本来を見た思いでした。
八大神社では差鉾の伝統を継承するために、子供剣鉾もあります。
サンヨラレホウキ
サンヨラレホウキは、五色の垂紙で箒を作ったもので、悪霊を払う呪具。
八大神社・神幸祭は、祇園祭ほど観光客はおらず、
祭り本来の姿を、ゆったりと見ることができて、良かった!
最近の京都は観光客が溢れ、情緒も欠けてきたなあ〜と思っていたら、
町の片隅で、800年に及ぶ祭礼が、人々の手により守り続けられている・・・
京都って、ほんまに凄いわ。