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- 2021.10.18 Monday
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枚方菊祭り
この写真は去年の10月、枚方市政70周年記念菊祭りの時のもの。
そして今年2018年、9月9日は菊の節句。(新暦では10月17日)
菊・・・なんてまだまだ先や〜〜という、地震・台風という厳しい気象が続いているけれど、
それでも、酷暑はなんとか鎮まり、やっと秋風も吹いてきたような気もします。
菊の節句、中国では重陽節、もしくは重九節、茱臾節とも称します。
陰陽道では奇数が陽、偶数が陰とし、
万物は、陰陽が均等状態=中庸を最良とする思想。
そして。
9月9日は陽が重なる重陽。つまり陽✖陽=陰となる悪月悪日。
なので古来より中国人は、茱臾の枝を頭に刺し、菊酒の飲み、
邪気を払ったのです。
中国での食菊の習慣は、BC3〜4世紀には確立しており、
菊は茱臾と共に、消熱や消毒の効果があることを知っていたわけですね。
茱臾は、日本ではグミのことだけれど、
中国では、蘇州=呉地方で採れる呉茱臾(かわはじかみ)のこと。
ちなみに、<呉茱臾湯>は、女性の血の道症に対する代表的な漢方薬で〜〜す
重陽糕
重陽節には登高辞青をして、重陽糕を食べます。
登高は、山(というより高原かな〜)へのハイキング。
春の登高を踏青、対して秋は辞青とも称します。
山は神仙が住む神聖な地。山へ行くだけで、世俗の汚れが祓われるのですね。
ところで。古来の禊ぎ・祓いは河川に浸かるのが始まりで、
古事記では、黄泉からイザナミに追われたイザナギの件が有名ですね〜
河川での祓いは過去の穢れ、登高は、未来への吉祥を祈願する意味もあるそうです。
そして。登高でお腹がすけば、重陽糕を食べま〜〜す。
糕 は、蒸した餅米の中国式ケーキ。
登高は、歩歩高昇=日々高みに昇る=向上する、出世するの意味もあり、
なので、糕=高=gaoをかけてもいるのです。
また、重陽糕に必須な具材は、棗(なつめ)と栗(漢語は栗子)
それは早立子=早く子供に恵まれる意味で、棗=早=cao, 栗=立=li
大阪・少彦名神社にて
九=久=jiu。
なので、歩歩高昇・寿高九九・・・と、重陽節は長寿を願う日でもあり、
中国では、敬老の日にもなっています。
私は延命長寿の御朱印をいただいたので、死ぬまで長生き! できるわけ。
→→憎まれオバハン、世にはばかる・笑
菊人形
中央の幽霊のような人物は、井伊直虎。大河<女城主直虎>がテーマ。
枚方・・・といえば、岡田准一が名誉園長を務める枚方パークの菊人形。
しかし。菊人形師がただ一人になり、諸事情のために廃止になりました・・・><+
でもそれではあまりにも惜しいと、菊人形同好会の有志たちが、保存活動をしています。
枚方菊人形のテーマは、その時の大河ドラマ。
幼少の頃から見てるけど、人形に菊を飾りつける技は凄いけれど、
人形の顔が、主人公に全然似てへん・・・というのが名物?やった・・・
九月九日憶山東兄弟 王維
独在庫異境為異客 毎逢佳節倍思親
遥知兄弟登高処 遍挿茱臾少一人
王維は唐代の詩人。李白が詩仙なら、王維は詩仏と例えられ、書画音曲にも優れた人物。
上記の詩は彼が17歳のおり、科挙に臨む為に一人長安に住んだときのもの。
重陽節に父母を思いつつ、故郷の山東では登高している兄弟たちなのに、
そこに自分だけがいないことを憂いたのです。