北野神社周辺-1

  • 2020.06.21 Sunday
  • 08:00

              大将軍八神社前・妖怪ストリート

 

新型コロナウイルスという現代疫病の退散願いに、アマビエなる妖怪?が大人気ですが、

現代京都にも、妖怪が跋扈?している町、というか商店街がありま〜〜す。

それは、超有名な北野天満宮の近く。

妖怪のみならず、釘抜き地蔵さんや閻魔大王さん、更にはおかめさんが街を護ってくれています。

今回はそちらの紹介。

                   平野神社

 

平野神社は北野天神さんの北東にあり、一言でいうなら桜の神社。ご神紋も桜。

境内には60種類・400本の桜が植樹され、中でも第65代花山天皇お手植え桜は有名。

→ ただ、一昨年の台風21号により大半の桜が折れてしまい、現在復興中。

 

ご祭神は、桓武天皇が大和より移された四柱。

イマキ(今来)神、クド(久度=竈)神、フルアキ(古開=開拓)神とヒメ神。

名前から渡来神と推測できますよね〜

イマキ神は百済の都慕王のこととか。その都慕王の後裔が高野新笠で、桓武天皇の御生母。

そして、ヒメ神こそが高野新笠!なのです。

ところが。神社側はそのことを曖昧にしているらしく・・・

 

まずは、西陣・千本通りを上がります(ちなみに、散策したのは2月で〜〜す)

 

                  釘抜絵馬

 

八寸釘と釘抜がセットになったお礼絵馬・・・凄い光景ですねえ。

この特異な絵馬が奉納されているのが、下記の光明遍照院石像(しゃくぞう)寺。

 

 

正面本堂前に、堂本印象画伯がデザインした大釘抜モニュメントが見えてますが、わかる?

 

本尊は、空海が唐より持参した石で彫った地蔵菩薩=苦抜地蔵(釘抜地蔵)

819年開山なので平安京造営と同時期であり、今も当時の場所にある古刹。

<苦>とは、心・身と人生の三苦。苦を体現化したのが釘で、除去道具の体現化が釘抜。

だから、苦を抜く=釘抜で、人々は釘抜絵馬を奉納するのです。

   →→東京では、巣鴨のトゲ抜き地蔵が有名だけれど、

     京都では、トゲより強力な釘を抜くのですね・笑 

でも。

歳の数だけの竹ベラを持って、地蔵堂を回る人々の姿が絶えず、

観光寺院ではない、庶民が信仰する釘抜きはんこそ、京都のお寺の真髄のように思います。

 

                   近為

 

私は近為さんの漬けもんが大好き! 特に千枚漬け。

 

また、この辺りは在日韓国・朝鮮の方々が多く住う地域で、↓ 道端にこんな石像が〜〜

 

 

京都市内を南北に貫通する千本通。平安京の幹線大路であった朱雀大路とほぼ同じです。

そして御所の北方であるこの地=船岡山から西陣を含む一帯は、蓮台野と呼ばれる葬送地でした。

・・・蓮台は蓮華座とも呼び、仏教徒が極楽へ行く時の乗り物。

 

千本通の由来は諸説あるのですが、その一つが、

北野天満宮の祭神である菅原道真を、九州・太宰府に左遷した醍醐天皇はその罪に苦しみ、

真言密教の修験者=日蔵上人に、道真の供養を依頼。

上人は、その為に蓮台野に1000本の卒塔婆を建てた・・・というもの。

・・・実際は庶民の遺体は野晒しで、卒塔婆が乱立状態だったとか・・・

なので、蓮台野の名残の史跡も多く、その代表が、千本ゑんま堂こと引接(いんじょう)寺。

名前の通り死者に引導を渡す場所で、蓮台野の入り口だったのです。

 

                   千本ゑんま堂

 

小野篁の開基。篁は百人一首の歌人であり平安朝の参議。

あの世とこの世を往来する霊力があり、昼は宮仕え、夜は地獄の閻魔大王に仕えていたとか〜

そして、閻魔大王より精霊迎え(盂蘭盆)の法を授かり、

その根本道場として引接寺を建て、篁自身が閻魔像を彫ってお祀りしたもの。

また、篁像も安置されており、彼の恋人?説もある紫式部の供養塚もあります。

 

お堂は、閻魔庁の法定を模していて、閻魔大魔王坐像(高さ2,4m)の右側には、

えんま帳を手にした司令尊(検察官)、左には司録尊(書記官)が鎮座し、

生前の全ての行いが映し出される<じょうはりの鏡>が置かれています。

・・・私など閻魔様の前では、閻魔様と目を合わせられなく、ただ項垂れるしかなく・・・

   だって、自分勝手な恥多き罪深い人生を送ってきた、というか現在も進行中やし・笑

ただ。

冥土における大人を守護しているのが閻魔大王、子供の守護が地蔵菩薩。

どちらも阿弥陀如来の化身で、閻魔様は人の怒りを、お地蔵さんは慈悲を表しているそうな。

 

お盆には、篁が冥土を往来した伝説にちなみ、地獄への入り口井戸がある東山・六道珍皇寺、

と共に六道詣りがされます。

 

         翔鸞小学校・・・名前が凄い。歴史が凄い。

 

                   おかめ様

 

福々しい阿亀様がいる地は、千本釈迦堂・報恩寺。

 

本堂建立するさい、大工の棟梁=飛騨守長井高次は、4本柱のうち1本を誤って短く切ってしまう。

困り果てた高次に妻のおかめは「残り3本も切ってしまい、柱上に枡組を乗せればよい」と助言。

為に本堂は無事に建立されたものの、女の浅知恵で夫が成功したことが世間に知れると、

夫の名誉に傷がつく・・・と棟上げ式を待たずに自害した貞女の鑑。

この由来により、関西の棟上げ式では、おかめ紙弊を上げます。

 

ちなみに。

おかめ=お多福ですが、関西では<おたやん>・・・と呼びます。

→ → おかめさんって、きっと世の夫たちが理想とする妻の姿なんやろうね。

   だって、こんな大和撫子貞淑妻、実際にはおらへんもん〜〜

 

                 本堂(国宝)

 

寺は1221年の創建だけれど、草葺きの本堂は1227年の完成。

そしてここは西陣。つまり応仁の乱の中心地にもかかわらず、奇跡的に戦火を免れ、

なので、市内最古の本堂として国宝に。

 

 

屋根上に鏑矢が〜〜?

一般の家の棟上げ式では魔除けとして、前述したようにおかめさんを上げますが、

寺院では破魔矢として、鏑矢を使用。

リフォーム会社<財源>さんの屋根上に上がっている矢は、某寺院の棟上げ式に使用したもの。

財源は1789年創業。北野天神や大覚寺・仁和寺の普請をした宮大工で、8代目。

現在では、これほど大きな鏑矢を使うことはなく、巨大な鏑矢は宮大工の誇りでもあるようです。

ちなみに弓は、そのお寺にあるそうな。

 

                   上七軒

 

北野天満宮前にある上七軒は、京都五花街のうち最も古く格式が高い花街。

1444年、北野天神さんが焼失したので、10代足利義種の命により、細川勝元が社殿を再建。

その社殿修築の廃材で、天神さん前に七軒の茶店を建て、参詣人の休憩所とした七軒茶屋が始まり。

 

 

1587年、秀吉が天神さんで大茶会を開催した折、七軒の茶屋は秀吉にみたらし団子を献上。

その褒美として、山城一円の茶屋の支配権を与えました。

上七軒の紋章=つなぎみたらし団子は、これに由来しているのです。

戦前までは50軒以上の茶屋があったものの、現在は10軒ほど。

 

周防正行監督、映画<舞妓はレディ>はここが舞台で、下八軒・笑 となってました。

30才になってもまだ舞妓!役が田畑智子さんで、彼女の実家は祇園の料亭鳥居本。

それだけに、舞に所作が見事でしたよ〜〜

映画では、芸舞妓にお茶屋の有様が随分登場していましたが、

コロナの影響で、このお茶屋文化はどうなっていくのでしょうか・・・

 

                  今日のランチ

 

さて。平野神社は、桓武天皇の生母=高野新笠と百済系の神様をお祀りした社。

なぜなら、百済一族は鎮魂の呪術=卜部(うらべ)に長けていたから。

桓武天皇は自らが即位する為に、異母弟(他部親王)や実弟(早良親王)に謀略を巡らし、

彼らを死に追いやった・・・その恐れから平安京を、陰陽道などの呪術で封殺するのです。

四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)が守護するように都を配置し、御霊神社を建て、

平野神社もまた然り。

 

卜部神道は占いを基本とし、卜部氏は代々平野神社と吉田神社の神主職を務めていました。

なので、「徒然草」の著者=吉田兼好は、吉田神社の社務職だったけれど、正式には平野兼好。

京大近くにある吉田神社の祭神は、ちょっと怪しげな吉田唯一神道を開いた吉田兼惧。

 

古来、日本の神は八百万の神であり、

ヒンズー教・道教・密教・修験道も有りの、神仏混交のごった煮神様でした。

平野神社の祭神は渡来神で、しかも風変わりな吉田神道との関わりもあり・・・

でも、庶民はそんなごった煮神さんを信仰する懐の大きさ、朗らかさがあったのですね。

しかし昨今は、戦中の国家神道なるものを復活させよう、という風潮が広まり、

その枠組みから外れた神社、神さんの場合は形見が狭い〜〜というか、

神社のお参りをする中で、そういうことを感じます。

 

                 夏越の祓・茅の輪

    

この続き・・・北野神社から大将軍八神社などを紹介する予定やけれど・・・

       → いつになるかはわかりまへんが・笑

写真は去年の6月、北野天神さんの茅の輪くぐりの様子。 

今年はコロナ騒動の厄除に、茅の輪をくぐる人も多いのでしょうか?

 

 

 

 

 

                  

 

 

 

 

 

 

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM