祇園祭・前祭巡行-2

  • 2017.08.09 Wednesday
  • 07:29

 

赤毛で覆面、棒を持ってるこの殿方は誰どすか!? 

彼は、綾傘鉾棒振り囃子の方どす。赤毛は赤熊(しゃぐま)といいますのえ〜

 

前回、巡行第1番の長刀鉾を飛ばして、第2番の占出山を紹介しました。

だから今回は当然長刀鉾や、と思うでしょ。

でもね、私は是非とも巡行15番目の綾傘鉾の紹介をしたかった。

それは私がこの棒振り囃子が好きやから。ということと、

それ以上に、綾傘鉾の形態・形状こそが、祇園祭の本質を体現しているから。

 

 

綾傘鉾の会所は、善長寺町大原神社にあります。祭神はイザナギノミコト。

元来は疱瘡除けの神さんが、今では出世・安産・縁結び〜〜とご利益多し。

 

 

まず、いずれの会所でも、

牛頭天王(八坂神社のご祭神である素戔嗚尊の化身)の掛け軸を飾ります。

そして中央=綾傘鉾御神体である木彫漆箔鶏(1727年製) 右端=曳鉾時代の模型

左端=鬼面で、棒振り囃子の巡柱=太鼓打ちがかぶる面。

 

                 綾傘鉾

             ご神体の漆箔鶏をのせていますね

 

祇園祭の始まりは平安中期ごろで、

後期には、人が鉾を持ちながら巡行する扇鉾・鉾4本が登場しています。

鎌倉期には馬上十二鉾といい、懸装品をかけた馬が巡行に参列。この時に剣鉾や傘鉾が登場。

しかしまだ人が鉾を持っており、担ぐようになるのは室町時代。

応仁の乱(1467年)以降に、現在の山鉾になるのです。

傘鉾はいわば鉾の原型。他には四条傘鉾がありますが、善長寺町は傘鉾2基を有します。

 

傘から垂れている布=垂(さが)りは、人間国宝・森口華弘作<四季の花>

 

鉾は古来の形式であっても、

山鉾巡行に参加したのは1834年(天保5年、江戸後期)と、意外に新しいのですよね。

その時に傘鉾を曳き鉾に改造。しかしその30年後には禁門の変で鉾が消失。

そして、昭和54年に復興。 その時点で綾傘鉾巡行は、

傘鉾2基・稚児6名・棒振り囃子などを携える山鉾一の大所帯となりました。

 

                 棒振り囃子

棒振り囃子とは、悪疫退散のために、鉦・太鼓・笛の囃子に合わせて、棒を振り踊ること

 

赤熊が棒振り。棒は5尺(約1.5m)

巡柱と呼ばれる締め太鼓打ちと太鼓持ちは、黒熊(こぐま)の上に鬼面を被ってます。

鬼面は、太鼓打ちが飛び出し面、太鼓持ちがべし見面で京都市文化財。

また、顔面を白布で覆っているけれど、

異形の者の象徴で、彼らは人ならぬ神に近い者とされたのですね。

なお三角は鱗紋。魔除けです。

また、

棒振り囃子は壬生六斎念仏保存会の面々が担っています。

壬生狂言がある町なので、棒振り囃子が出来るのです。

 

 

棒振り囃子は、風流(ふりゅうと読む)拍子物です。

 

古来はやす=囃す・・・という行為は、

鉦・太鼓・笛を叩き鳴らし踊りながら、疫神・災いの退散祈願をすること。

悪霊は、赤熊白覆面に驚愕することにより退散し、

棒振りにより、囃しの威力が四方に拡散するのです。

その棒振りの由来は、

瓊瓊杵命の天孫降臨の折に、猿田彦命が棒を振り回しながら行く手を清め

露払い先導されたことに関係するそうな。

そして、

より囃したい〜〜という願いが、歩き鉾を台車のある山鉾に進化させ、

神様をより喜ばせたいという思いが、山鉾の飾りを豪華にさせ=風流鉾となっていくのです。

 

                 稚児行列

 

6名の稚児が巡行。稚児は6~10歳前後。烏帽子に狩衣、稚児眉の公家装束姿の幼児は可愛い!

お稚児さんは、人ならぬ神に近い者なのですね〜

 

ところで。綾傘鉾の町内にも氏子が少なく、4000本の*粽巻きは佛教大学生のボランティアの加勢。

後援会形式で、鉾の曳き手・支援者を公募しています。

後援会費は年一万円。それで鉾が曳け、棒振り囃子を特等席で観覧でき、

その上に、地方のお祭りも参加し放題なのでお得!!

 

* 各山鉾町で授与される厄除け粽は、鉾町の女性たちで手作り・手巻きされます。

山町で4~8千本、鉾町で 2~3万本の数にもなるのです。

 

こんな幼な子が炎天下を3時間も歩くのやから、それは疲れるよね〜〜

 

お稚児さんも公募してま〜〜す。

後援会の推薦は要るのですが、男児で幼小中学生までなら基本的に誰でもOk。

長刀稚児とは異なり、巡行のみで神事には無関係だからでしょうね。

でもね、結納金(善長寺町の氏子になる)に150000万円、諸費用含めて

 

     210000円!

 

これは町のウワサではなく、

綾鉾傘の公式ホームページに掲載されている料金なので、ほんま!

 

実際の費用はもっと必要やろうけれど、

それでも応募したいのは、やはりお稚児さんというのは一種のステータスなのでしょうね。

そこは、さすが京都どすなあ〜〜

 

 

淡々と巡行が進む中で、唯一動きがあるのが棒振り囃子。なので見たい! のやけど、

棒振り踊りをする場所があって、でも見たい気持ちは皆同じやから、その場所取りが大変。

それやのに、今回は場所取りに失敗して踊りが見られへんかった><+(この写真は5年前のもの)

年々増える観光客(→って、私もそのうちの一人やけど・笑)場所取りはますます熾烈。

それやったら止めればいいのに、来年はどうやって場所取りしよか、という私がいる。ああ〜〜

 

                                           おまけ

 

彼女たちは山鉾の各代表へお神酒を渡す役目の、ほんまもんの舞妓さんどす〜〜

 

 

 

 

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