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- 2021.10.18 Monday
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屋根神さんと卯建
鍾馗さん岐阜ツアー後編。美濃市で出会ったのは、卯建(ウダツ)の街並みと屋根神さん。
あまりの美しい光景にうっとり。
この街並みが美しい第一の理由は、電信柱が1本もないこと。
美濃市は、長良川の右岸が、金森長近築城の小倉山城城下町。
左岸が、和紙製造とそれを売る商人の町。(美濃和紙は2014年にユネスコ遺産に)
小坂家の起(む)くり屋根(重文)
ムクリ屋根とは上方ふうのウダツ屋根で、1772年に建てられた、美濃市では最も古い建築。
ウダツは火除け壁ですが、美濃和紙商人たちがその家ぶり商売ぶりを競い合い、
ウダツをどんどん豪華にしていき、街自体のウダツが上がったのですね〜〜
現在、ウダツ家は18棟あるそうです。
ウダツ飾り
ウダツの化粧瓦を<ウダツ飾り>と呼ぶようになるほど、その装飾が複雑華麗に〜〜
屋根神
そして屋根神さん。愛知(名古屋周辺)と岐阜の習俗で、軒神・屋根宮とも。
神様(熱田神宮・火除けの秋葉・津島神社)の祠を屋根上に置くのですが、
お社の土地の入手が困難なために、軒上に置くようになったとか。
始まりは日清戦争(1897年)前後と比較的新しく、
日清戦争の世情不安・戦争祈願などが、屋根神設置を後押ししたのでしょうね〜〜
美濃市内
眼光の鋭さ! 鬼師さんの技量の高さが伺えます。
鍾馗さんに惹かれて関西を放浪するうちに、その土地の習俗=勧請縄や屋根神さんと出会い、
日本は狭いようで実は広いのやなあ〜〜と改めて思いました。